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【書評】落合博満 采配 オレ流は理論流

采配
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日本シリーズが盛り上がっている昨今ですけど、謎中スポーツ好きです。
やるのはそこそこというより、むしろ下手なんで、もっぱらテレビの前で
評論家気取りで見ることが多いですけどね。
野球は小学校の頃少しかじった程度やってました。
WBCワールド・ベースボール・クラシックの監督が山本浩二さんに決まった
わけですが、僕はこの落合さんがいいと思っていたんですよ。

ただ、どうやら現在顔面麻痺の闘病中のようで、
その都合で外れたみたいですね。
ただ、中日を1年目から優勝に導いて、それ以降安定してAクラスに中日を
定着させた手腕は純粋にすごいと思うのです。

それと僕が気になっていたのが、2007年、完全試合目前だった
投手山井を抑えの岩瀬にスイッチした決断を生んだものは何だったのか
それが知りたくて読んでみたかった1冊でした。

読みながら、オレ流は本当に理論流なんだなぁということ。
ちなみに山井の完全試合の件は本書74Pにこうあります。

「今でもこの采配を『正しかったか』『間違っていたか』という物差しで
考えたことがない。あるのはあの場面で最善と思える決断をしただけである。」


この一言がすべてなのかなと思いました。
この日本シリーズの継投は当時ざんざん言われたんだけど、
要は個人の記録よりもチームとしての日本一を優先したということなんでしょう。

オレ流ってすごく自分勝手というか掴みどころのないイメージだったんですが、
すごく理論的。

監督はチームを優勝させるのが仕事。
そのために何をしたらいいか、どうするべきなのかを
その時最善の策として講じていく。
その信念をひたすら突き通す人なんだなと。

ちなみにP93にはこうあります
「日本の社会には白でも黒でもないグレーな部分が多い。
グレーな部分が必要な場合もあるが、行動を起こす際には
『自分はどこと契約しているか』
『自分の仕事は何なのか』
をしっかり見据えて優先しなければならない。


自分の今いる立場とやるべきことをきちんと理解すること。
中々難しいですが、それが出来ていたからこそ中日というチームを
優勝に導けたんでしょうね。

僕の中の信念、理論はふらつきまくりですがw
自分の立ち位置、やるべきことは見失わないようにしたいです。

体裁は典型的なビジネス書の形になっていて読みやすいです。
章立てになってて章ごとに読んでいくとすぐ読み終わります。

野球に興味のない人こそいいかもしれません。



でわでわ、またね。