なぞちゅうのはてなブログRX

40代です。特撮とかガジェットが好き。好きなモノを好きな時に色々書くブログ

2018.2.25 仮面ライダービルドの戦争描写が浅はかであるという意見へ自分の見解

はてブにもあがっていて

知り合いの結騎了さんがきちんと

書いていたので今更自分が何か書くことも

ないかもと思いながら、僕が感じたことを

一応書いておきます。

 

 

これは本当にデリケートな問題なので

慎重に扱うべきことなんだと思うけど、

まず韓国でも普通に東映特撮を楽しんでいる方が

いるのは今のグローバルな時代素直に嬉しかったです。

世界にも自分と同じような人間がいるというのが。

 

元のつぶやきを自分も最大限に尊重して

という前置きで考えると、

つぶやき主さんのいうことも解るんです。

 

戦争って本当にあんなものじゃない。

もっと泥臭い血なまぐさいものだと思います。

 

ビルドを見た子供達がそれを戦争って

こんなものなのかって思ってしまうかも

という懸念が出るのも解ります。

 

実際自分はビルドを奥さんと見ているのですけど

奥さんが

「子供はどういう気持ちで見てるんだろうねぇ…」

と言っています。

 

今回の件で真っ先にに自分が思ったのが

仮面ライダー555等の脚本家の井上敏樹氏の

「俺は子供向けと思って1度も脚本書いたことない」

というセリフでした。

 

これ、特撮ファンなら必ず読んでおいて損はない

語ろうクウガ、アギト、龍騎井上敏樹氏のインタビュー

に書かれてます。

語ろう!クウガ・アギト・龍騎 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

語ろう!クウガ・アギト・龍騎 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

 

 ちょっとだけ引用します

ーでもオダギリジョーさんも心配されていた

というように「アギト」はもちろん「クウガ」も

龍騎」も、大人でも考えさせられるシリアスで

奥深いテーマでしたから、子供が見ても解るのかな

って気になっていたんですよ。

井上さんは「子供番組」であるって意識はどのくらい

あったんですか?

 

井上 ないね

 

ーあっない?

 

井上 うん。ない。それはプロデューサーが決めることさ

   俺の脚本を読んで。

 

ーそこまで断言して頂けるとなんか爽やかですね。(笑)

 

井上 そりゃセックスシーンとかそんな変なのは

   書かないよ(笑)俺だって無意識のうちに

   ストッパーはあるよ。でも、もう長年やって

   きてればさ、大体解る。

   子供ってね結構背伸びしたがるんだよ。

   だからやや難しい方がいいの。

 

ーああ、確かにそうですね自分が子供の頃も、明らかに

 子供向けに作られた作品に関しては

 「この番組、ガキくせぇな」とか生意気に思ってま

  したもんね。」

 

井上 そうそう、子供ってそうなんだよ。

   そう思うんだよ。それはさ、つくり手の姿勢が

   見えるからだよ。大人が作ると子供に媚びた

   ようなものになっちゃうわけよ。

   そうするとね、子供はわかるんだよ。

   敏感にそれを感じるよ。

   そういうのがいちばんよくない。

   だからさ、子供番組をつくろうと思ったら

   子供のためにつくっちゃいけないんだよ。

  …いまちょっといいこと言っただろ(笑)

 

 

もうこの最後の

「いまちょっといいこと言っただろ?(笑)」

まで含めて井上節炸裂なんですけどもw

 

少なくともビルドは井上敏樹氏がいう

大人が子供に媚びた作品では決して無いし、

そう思って東映&脚本家の方も作っていないはずです。

 

井上敏樹氏が言うように子供って凄く敏感なんですよね。

だからビルドを嘘か本当か解らないギリギリのラインで

見ているのではないかと。

 

だから、たぶんビルドを見た子供がビルドの戦争を

本当の戦争と思うかというと

思う子供はいるかもしれないけども、少数派なのではないか

と自分は思います。

 

結騎了さんが

様々な知見を得ていく成長過程で、幼い頃に観た仮面ライダーの何が嘘だったのか、何が学びだったのか、意識せずとも馴染んでいく部分があるんじゃないだろうか、と。

なので、「『戦争は代表戦すればすぐ終わる』と思うかもしれない」という認識は、あまりにも子供たちの成長の可能性を狭く見積もってはいないだろうか、と、思うのです。

と書いているのに自分も同意です。

 

昨今の子供達って怖い恐怖の感覚とか

人の死に対する感覚って

生で実感するのって意外と少ないのかもしれません。

 

ネットが発達してバーチャル体験も容易に出来て

核家族化が進んで身内が死ぬという体験をすることも

実はそんなに無くなっている今という現代で

戦争って怖い、とか人が死んで悲しいとかそういう

感覚を持つ入り口になってきっかけになるのなら

ビルドは十分特撮番組の機能を果たしていることになる

と自分は思うのです。

 

実際、自分はそれこそ井上敏樹氏の鳥人戦隊ジェットマン

で、そういう体験をしましたよw

 

ちなみに自分には奥さんの甥っ子くんが

2人いるのですが、奥さん曰く2人ともビルドを

「パンをモリモリ食べながら黙って見ている」

そうなので、きっと大丈夫です(笑)

本当に辛いならパンをモリモリ食べることも

出来ないでしょうからw

 

最後よくわからない感じになってしまいましたが、

ともかくビルド面白いから皆見ましょうw

 

自分も今回丁寧に向き合おうとしたらですます調で

書いていました。

つぶやき主さんをけっして否定したいわけでは

ないんですよ~という気持ちがそうさせたと

思って下さい。

 

今日はここまで。